墓石に刻む文字として特別な決まりというものはありません。
昔からの和型の墓石であれば「誰々家ノ墓」というように家名を刻むのが一般的ですが、宗派によっては「南無阿弥陀佛」「倶会一処」「南無大師遍照金剛」などがあります。書体には決まりはありません。楷書体や行書体、草書体などから自由に選べます。
洋型の墓石で多いのが表面に文字を刻むという形です。一文字の場合は、心や愛、絆と言ったものが多く、二文字以上の場合は、誠実や希望、一期一会などがあります。ありがとうや感謝、悠久や自然、洗心と言ったものもよく使われています。
家墓として代々承継していくものです。のちの承継していく人やお参りに来てくれる親類などのことも考えて刻む文字を慎重に選びましょう。また、宗教的に向かないものもあるので十分注意して決めましょう。